日本の教科書は歴史を歪曲し、批判を受ける

Jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-04-08 11:06:33 | 編集: 薛天依
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  【新華社北京4月8日】日本の文部科學省は6日、來年から使用する中學校教科書検定結果を発表し、10冊余りの教科書が竹島(韓國は「獨島」と稱する)などの日本と周辺諸國に係爭が生じている領土を日本「固有の領土」と記述している。日本の高官は「日本の児童、生徒に誤解させないようにする。」ことが目的だと述べている。韓國政府は同日、日本政府のこのやり方は植民地支配の歴史を繰り返そうとしていることは疑いないと認識し、厳しく非難した。

  【政府が検定基準を推進】

  日本の文部科學省は2014年1月に教科書検定基準を変更し、教育界で定説が確定していない歴史、領土問題において政府が公に発表している主張を適度に體現するように求めた。今回の検定で、文部科學省は計6つの意見を提起した。このうち4つは、関連教科書に日本の戦後賠償に関する政府の立場などを記載するように要請している。

  日本と関連する領土係爭問題において、地理、歴史、公民の3種類の教材の教科書18冊がいずれも日本政府の立場と主張を提起し、「固有の領土」とする日本政府の主張を引用している。

  共同通信社は、次のように報じている。相対的に見れば現行の地理、歴史、公民の3種類の教材の教科書18冊のうち、竹島について提起している教科書は11冊、釣魚島は9冊となっている。しかし、今年の春から使用した小學校社會學科の全教科書で上述の島嶼について全部記述し、義務教育段階階から関連教育の構図を示すことを確定した。政府の立場を教科書を記述する傾向がさらに顕著化している。

  韓國連合通信社は、早くも2011年に上述の教科書18冊のうち、竹島は「韓國が不法に佔拠した」島嶼だと記述したものはわずか4冊であることに注目している.

  「南京事件」(即ち南京大虐殺)について、今回検定した一部の教科書で記述方式を改定した。例えば、現版の舊日本軍が「多數の捕虜と住民を殺害した」から「捕虜と住民に及び、多數の死傷者が出た」に改められた。別の教科書では「舊日本軍の暴行は非難された」という記述が削除されている。

  教科書検定結果について、日本の菅義偉內閣官房長官は、教科書に日本の領土について「正確」に記述することは極めて重要で、そうすれば「児童と生徒が誤解することはない。」と述べた。

   【故意に二の舞を演じると批判される】

  韓國政府は6日、日本政府が竹島の主権をより一層、主張する教科書を検定に合格させたことを強く批判する聲明を発表した。韓國外交部の趙太庸第一次官は午後、別所浩朗駐韓國日本國大使を呼び、日本の教科書検定方法に強く抗議した。

  韓國政府は聲明で、歴史的事実を歪曲し、縮小し、遺漏した教科書検定【教科書を検定したの】は、日本政府による再度の「挑発」行為であり、國際社會で責任ある役割を擔うという意欲の欠乏を反映していると指摘した。

  聲明はまた「日本政府が成長期にある次世代の日本人に歪曲した歴史観を植えつけるとき、それは事実上、過去の過ちを繰り返すと言える」と表明している。

  韓國東北アジア歴史基金會の金永洙(音訳)研究員は、日本政府は教科書検定を通じて、その過去の歴史を「再び捏造し」、一種の民族主義方式によってその生徒に竹島に関する問題を教え、過去の歴史に対するいかなる後悔もない。」とする見解を示した。

  【関係改善への誠意に欠ける】

  韓國政府は聲明で日本側に努力を払うように呼びかけた。「歴代內閣が行った謝罪の姿勢に基づき、この歴史的な年に両國関係を真摯に改善すべきだ。」

  韓國聯合ニュースは、今年は韓日國交正常化50周年を迎えるが、両國関係は「慰安婦」などの歴史問題における日本の立場によって、近年の最寒冷期に陥っていると報じた。

  日本と韓國の外交筋が以前明らかにしたところによると、韓日両國はすでに4月に実施予定の両國の外交、防衛當局者による「安全保障対話」について大筋合意している。実現すれば、2009年12月以來の初めてとなるという。

  韓國・聯合ニュースは、韓日両國の関係の改善に積極的なシグナルが見え始める中、日本側のやり方は疑いなくこの勢いに冷水を浴びせたと報じている。

  教科書検定のやり方以外にも、日本政府は7日に発表予定の『外交青書』に、日本が爭議のある島嶼に対し主権を有すると宣言する內容が同様に含まれると予想され、必然的に韓日関係に重大なマイナスの影響をもたらすだろう。 

 

  (新華網日本語)

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