【新華社ソウル3月24日】「日本は歴史の教訓を汲み取るだけでなく、他の國を見習い、參考にもするべきです。」と、韓國東北アジア歴史財団日本問題の首席研究員、車在福氏は先日、新華社記者の取材に応じた際このような見解を示した。
車在福氏は、先ごろドイツのメルケル首相が日本を訪問し、多くの場で歴史問題に言及した。メルケル首相は、ドイツが他の國と和解を成立させることができたのは、最初にドイツが歴史を正視したからだと指摘していたと語った。
車在福氏は、「村山談話」の精神の継承において、歴代の日本の指導者と比べ、安倍晉三首相は歴史認識で大きく立ち遅れているとみなしている。
車在福氏は次のように語った。安倍首相が日本の首相に就任して以來、さまざまな公開演説の中で、中國、韓國などの被害國に対し侵略戦爭を発動した「反省」や「哀悼」に一言も觸れていなかっただけでなく、逆に「侵略正義」というでたらめを言い、周辺諸國の民衆の道徳良知のアンダーラインを何度も挑発している。安倍首相は「歴史の美化」を用いて「誠実な反省」の代わりとし、「正義の戦爭」の看板を掲げて「侵略の真相」を隠そうと企てている。これは、1995年の「村山談話」が示した歴史を反省する誠意およびその後歴代の日本の指導者が「村山談話」の精神を継承してきた一貫したやり方と、鮮明な対比を形成している。
日本がここ數年しきりに歴史を大いに逆行させてきた問題に対し、車在福氏は少なくとも2つの重要な原因があるとみなしている。一つは日本が歴史問題の政治化をたくらんだこと。二つは日本政治家による保守化と右傾化の結果だ。一方では、安倍首相は歴史を美化し、國內の政治目的のために奉仕しようとたくらみ、もう一方では、この機に戦後體制から脫け出し、平和憲法の改正を推し進め、集団的自衛権を解禁し、軍事力を拡充して、軍事大國を作り出そうと欲している。
車在福氏はまた、ここ數年、日本の右翼勢力による平和憲法の改正を求める呼び聲が絶えず高まっている。とりわけ安倍首相が執政以來取り組んできた一連の措置には、彼に強大な戦爭マシンを再び作り出させようと企む野望が誰の目にも明らかだがと指摘する。
車在福氏は、日本憲法と日本の&頭した歴史的関連性から當面の日本の関係行動を読み解くべきだとみなしている。車在福氏は、次のように語った。明治維新が日本に立ち遅れた姿を変えさせ、工業化の道を歩ませた。しかし日本の兵権至上における『明治憲法』の推進の下、対外侵略の軍國主義への道を歩み、アジアの平和の新たな脅威となり、また最終的には第二次世界大戦の敗戦國になった。
第二次世界大戦後、日本は平和憲法を公布し、その中の第9條では戦爭の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認を定めている。正にこの憲法の指導の下、日本は戦後の再建、経済の回復、高度成長、繁栄、豊かな平和発展の道を急速に歩んでいった。
車在福氏は、歴史とは客観的な存在だ。日本は思いのままにそれを改ざん、削除し、自分が殘したいその部分だけ殘すべきではないと強調している。
「日本は、軍國主義への道を歩めば手痛い代償を支払うのが必至で、平和発展こそが正道だということを歴史の教訓の中でわきまえるべきです」と車在福氏は語った。
(新華網日本語)
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