【新華社北京3月12日】ドイツ・メルケル首相は最近の訪日中に、日本が「歴史を直視」し、過去の他國への「侵略」を認めるべきだと何度も促した。メルケル首相が東京で発表した歴史問題についての談話は、このところ國際世論の注目する焦點となっている。
メルケル首相は3月9日東京での演説で、歴史を正視したことがドイツが國際社會に復帰する前提だったと指摘した。同じ日、メルケル首相は日本・安倍晉三首相との會談後に、戦後の和解を実現する前提は歴史を正視することだと改めて強調している。しかし、安倍首相はメルケル首相の提起した歴史正視の問題に対しまだ返答をしていない。
『日本経済新聞』は、メルケル首相は首脳會談後の記者會見で「歴史の清算は和解の前提であることを重ねて述べたが、日本の隣國関係の処理への不満がにじみ出ていたと指摘している。
イギリス・ロイター通信のコメントは、メルケル首相がドイツの歴史の経験について言及したのは、日本に自己の戦爭の歴史を正視するよう気づかせるためだと伝えている。
AP通信はメルケル首相が『朝日新聞』本社で発表した演説に対して次のような評論を行った。日本は近隣の中國や韓國との関係がここ數年、主に歴史と領土問題により悪化している。中韓は第二次世界大戦の勃発前および第二次世界大戦中において、いずれも日本軍國主義の被害國だ。しかし安倍政権下の日本は現在力を入れてその戦爭の罪を飾り立てている。
韓國・YTN(ワイティエヌ)のインターネットテレビは今回のメルケル首相の日本訪問を利用して、ドイツと日本による第二次世界大戦の歴史への態度に対する比較を行った。同局の報道は、日本とドイツは同様に第二次世界大戦の敗戦國だが、両國の歴史に対する認識は全く異なると伝えた。YTNは、安倍晉三首相が一日も早く慰安婦たちに頭を下げて謝罪するよう望んでいると表明している。
ドイツテレビの2チャンネルは、メルケル首相の行程スケジュールでは実際には一つのシグナルを発していた。すなわち安倍政権の一連の右翼行為、特に第二次世界大戦終結70周年の際、日本の現政府が戦後の平和憲法および「村山談話」の內容を意図的に改正しようとすることへの批判だとみなしている。
(新華網日本語)
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