2015年の春節(舊正月)は、中國人にとって平凡な春節であった。しかしこれは世界が、中國の変化への理解を深めるきっかけになった。
世界を最も驚嘆させたのは、依然として中國の春節の「大きさ」だった。米フォーブス誌(中國語版)は23日、「中國の春節VS米國の感謝祭」と題する記事を掲載した。米ブルームバーグのデータによると、中國の春節期間の外出者數は延べ28億人、米國の感謝祭は延べ4600萬人となっている。中國人の春節中の消費額は1000億ドルで、米國の感謝祭は509億ドル。感謝祭の期間中、約3200萬人の米國人が全米最大規模のラグビーの試合を視聴する。中國中央電視&の「春節聯歓晩會」(年越し番組)の視聴者數は約7−8億人に達する。
中國國家旅遊局(観光局)は、春節中の海外旅行者數は延べ519萬人に達すると推算した。24日付の産経新聞は、訪日中國人客により、日本の百貨店の売上が2−4倍増になったと報じた。日本のビジネス誌『プレジデント』は、「中國人観光客は救世主だ。東京、大阪の百貨店がこぞって中國人観光客対応に動くなど、小売業界はさながらチャイナ狂騒曲の様相を呈している」と伝えた。フランス紙は22日、「フランス南西部の都市の、ベトナム人などの移民が暮らす団地からは、市長が華人の未年に対して特別に祝辭を述べたことで、中國が春節のお祝いムードを獨佔することになったという不満が漏れた」と報じた。
米AP通信は、「數十年前、中國の新年が中國以外の場所に影響を及ぼすことは稀だった。中國が巨大な経済的影響力をつけるに伴い、中國語を話す場所で大きな文化的意義を持つ中國の新年が存在感を高めた」と伝えた。米ロサンゼルス・タイムズ紙は、「中國の新年はかつて中華街や華人の移民の家庭內に限られていたが、今や米國で主流と化している。ニューヨークのリンカーン・センターやハリウッドの街頭などでは、スポーツ番組のCMや飲料品の包裝に春節のお祝いの言葉が見られる。中國政府は春節により、中國のソフトパワーを強化しようとしている。中國文化部は2010年に『歓楽春節』を催し、42の國と地域で65のイベントを展開した。今年は119の國と地域、900のイベントに拡大された」と報じた。中國人専門家の張春河氏は同紙に対して、「全世界が中國の経済的成果を認めているが、中國文化に対する理解や興味が不足している。中國は今後より多くの文化を輸出し、流れを覆すと見られる」と述べた。
(チャイナネット)
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