同時に、中國の製造業もミドル・ハイエンドへ踏み出しつつあり、いくつかの一定の國際競爭力を備えた産業、例えば高速鉄道、太陽光発電産業、造船などもまた、安定的な成長の態勢を維持してゆく見込み。
チャンスは中國政府が現在強力に提唱し、推進している「大衆の創業、數萬の民衆の革新」にも表現されており、これは新たな市場の活力と創造力を奮い立たせるだろう。2014年の末時點で、中國の科學技術企業「インキュベーター」は1600社を上回り、孵卵企業は8萬社で、全國のベンチャーキャピタル機関は1000ヶ所余りにのぼり、資本総量は3500億元を上回っているという。
「一路一帯(21世紀海上シルクロードとシルクロード経済ベルト)」をシンボルとする「アップグレード版」の海外進出戦略が中國の新たな発展の「主役」になる見通しで、これは今年最も特徴を備えたチャンスとなるだろう。取材に応じた専門家は「一路一帶」はインフラを通じて中國の周辺の力を引き出させ、相互接続のことをスムーズにさせ、貿易投資のコストを下げるだけでなく、中國および沿線諸國にプラスをもたらし、互恵的且つ世界と分かち合う構造を作り出してゆくものとみなしている。
昨年、中國経済のもう一つの重大な変化は「資本純輸出國」となったことで、これもチャンスの下準備にあたる。中國の資本輸出時代の到來に伴って、中國の資金、資本はアップグレード版の海外進出戦略を自発的に行う見通しだ。しかし開放は逆に國內改革に迫られており、それにより上海自由貿易區の「権力、責任、マイナス面」リストといった、より多くの市場制度を導入し、政府機能の転換を通して市場の活力を奮い立たせてゆく。
國務院発展研究センターの張立群研究員は、次のように述べている。「経済活動の質と効果はしだいに高まりつつあり、経済発展の代償は制禦されつつあって、経済活動の秩序は規範化の傾向にあります……」さまざまな兆しやデータは、中國経済がすでにアップグレードの岐路に立たされていることを示しており、多くの「新たな注目點」がはっきりと現れているところで、巨大な潛在ニーズの放出は、自身と世界経済に強力な新しい活力を注ぎ込むだろう。
(新華網日本語)
當社サイトのコンテンツは著作権法によって保護されます。無斷転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事:
論評:新常態における「新しい東北現象」