シルクロード経済ベルトは越境金融協力に新たな拠點を提供する

Jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-01-14 13:19:48 | 編集: 郭丹
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   【新華社北京1月14日】ウルムチアジアインフラ投資銀行の設立、400億ドルを出資するシルクロード基金の開設、越境人民元建て決済の推進、地域金融センター計畫、越境電子商取引プラットフォームの構築など「シルクロード経済ベルト」の提唱から一年余りに、越境金融協力は沿線諸國と地域における実務協力、互利互恵、ウィンウィンを推進する加速器となり、新たな拠點になりつつある。

   中國とカザフスタンが共同管理するホルゴス國際辺境協力センターは、2014年に各國のビジネスマン224萬人と入國した延べ約16萬台の車両を迎え入れた。國境を跨いで運営されるこの対外開放型の新試験區は、中國西部の辺境地域が企業家を誘致し、貿易を拡大するための新高地となっている。

   建設銀行、交通銀行、中國銀行、農業銀行、工商銀行など、記者はホルゴスを取材した際、多くの金融機関がホルゴス國際辺境協力センターに支店を設立していた。金融業界の関係者は、今後3年以內に當地に百軒以上の金融機関が進出すると予測している。

   シルクロード経済ベルトの重要拠點におけるこのような金融機関は、ホルゴス経済開発區だけではない。天山南部の重鎮、カシュガルで近く、閉鎖したばかりの総合保稅區が採用したのは、中國で開放レベルが最も高く、優遇政策が最も多く、機能が最も萬全で、手続きが最も手軽で、運行規則が國際基準にほぼ到達した新しい自由貿易港區モデルだった。稅関総署の呉華透巡視員は、これは上海自由貿易區に続く試みでもあり、複製と普及が可能な試験區及びモデル區のために、有利な條件を整える、と述べた。

   事実上、経済グローバル化の大背景のもとで、通貨の自由な流動と全方位的で便利な金融協力は、経済発展にとって欠かせない要素となっている。記者は最近、中國西北部の多數の省區を取材した際、西安、蘭州、銀川などを含む多くの地域で、越境人民元建て決済の推進、地域金融センター計畫、越境電子商取引プラットフォーム構築などの施策を通じて、中央アジア地域の金融協力を拡大し、人民元の「西側への解放」を加速する動向について把握した。

   そのうち、蘭州市は國の認可による蘭州新區の設立を契機として、蘭州新區の発展戦略計畫をシルクロード経済ベルトの建設と積極的に融合させ、投資・サービス貿易の利便化といった総合的な改革・革新を推進してゆく。銀川市は中國-アラブ諸國博覧會のプラットフォームを利用して、國際のイスラム金融組織と國外のイスラム銀行との意思疎通や交流を強化し、中國-アラブ諸國の金融協力の模範區を構築する見通し。西安市は昨年5月にもシルクロード経済ベルトの建設に焦點を定めたエネルギー・金融・貿易を中心とした投資優遇政策を打ち出している。

   回答者は、シルクロード経済ベルトの建設が人民元の國際化への解決と中國金融戦略の奧行きのあることの構築に新たな経路を提供し、クロスボーダーの金融協力に新しい拠點を提供する望みが持てると相次いでみなしている。

   2000年以上も前に切り開かれたユーラシア大陸を貫くシルクロードは、東・西側が往來する橋を架けた。千百年にわたり、各國の使節、隊商、観光客、學者、職人は絶え間なく行き交い、シルク、磁器、お茶、寶石といった貿易が途絶えることはなかったという。今では、世界の多極化や経済のグローバル化が進むにつれて、アジア・歐州の奧地も開放・発展の新たなチャンスを迎えている。

   現在中國人民銀行はすでにシルクロード経済ベルト上にある多くの國と通貨スワップ協定を締結しており、今後のシルクロード経済ベルトの貿易、金融の一體化が大量のクロスボーダー通貨取引のニーズを刺激する見通しだ。よって通貨スワップ協定の範囲を更に拡大し、クロスボーダー人民元決済業務を推進し、クロスボーダー電子商務の法律法規體系を構築して、中國のクロスボーダー電子商務への監視、決済、稅収などの方面における管理體制を改善し、二國間貿易や投資のために一層の便宜を提供することは、すでに當面の急務となっているという。

(新華網日本語)

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キーワード    シルクロード,プラットフォーム,金融
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