シルクロードの遺物から日常へ 中國・成都で広がる漢服文化

シルクロードの遺物から日常へ 中國・成都で広がる漢服文化

xhnews | 2026-01-27 00:12:00

13日、成都博物館「金の糸-北アフリカから東アジアへ 黃金が織りなす裝いの美」展で、孔府麒麟袍を見る人たち。(成都=新華社記者/胥氷潔)

 【新華社成都1月26日】中國四川省成都市の成都博物館で開催中の特別展「金の糸-北アフリカから東アジアへ 黃金が織りなす裝いの美」に、孔府(孔子の子孫が住んだ邸宅)の麒麟袍(きりんほう)が展示されている。見學に訪れた人の中には、麒麟袍と似たデザインの漢服を身にまとった若い女性の姿があり、會場に彩を添えていた。

 「成都は古くから中國の対外交流の交通の要衝、南方シルクロードの起點で、北方シルクロードの重要な拠點でもあった」。同展のキュレーター、魏敏(ぎ・びん)さんによると、成都は漢代の頃に紡織技術で既に世界有數の水準にあり、シルクロード貿易の主要な交易品の一つ、蜀錦の重要な生産地でもあった。

 蜀錦は中國四大名錦の一つで、成都を代表する伝統技術でもある。2006年にはその織物技術が第1次國家級無形文化遺産に登録されている。

13日、成都博物館「金の糸-北アフリカから東アジアへ 黃金が織りなす裝いの美」展に展示された盤金繍紅羅女裙(ばんきんしゅうこうらじょくん)の刺しゅう。(成都=新華社記者/胥氷潔)

 魏さんは「金糸という素材そのものがシルクロードにおける絹と金工蕓の融合の産物といえる」と説明した。今回の展覧會では、黃金と絹が結びついた精巧な工蕓の歴史をたどり、服飾に刻まれた文明同士の交流の痕跡を直感的に見ることができる。開幕から1カ月余り、會場には伝統文化や服飾に関心を持つ多くの人が訪れ、特に漢服姿の若者たちが目を引いた。

 成都は、受け継がれてきた歴史の遺産を、現代の文化・観光経済の新たな活力へ転化させる方法を探り続けてきた。漢服を着て展覧會を訪れる若者の姿は、まさにその実踐の縮図といえる。

13日、成都博物館「金の糸-北アフリカから東アジアへ 黃金が織りなす裝いの美」展に展示された盤金繍鸂鶒文方補(ばんきんしゅうけいちょくもんほうほ)。(成都=新華社記者/胥氷潔)

 成都の漢服産業はここ數年で大きく成長し、漢服の文化と産業の一大中心地へと発展を遂げつつある。成都で年末年始に開かれた第4回「衣起錦官城」(成都)漢服ウィークには73萬人が訪れ、會場一帯の消費額は約730萬元(1元=約22円)に上った。「2018漢服消費者報告」によると、成都は18年の時點で全國で最も漢服の購入量が多い都市となっており、全國初の漢服専門の実店舗や漢服文化産業街區も成都で誕生している。市中心部の繁華街、春熙路に隣接する香檳広場には、漢服販売店などが軒を連ねる「漢服ストリート」もある。

 成都は、産業面の強みと文化的な土壌を追い風に、伝統文化の要素を取り入れた「國風」消費の中心地となっている。愛好者の広がりから、メイクや撮影、イベント運営などの産業チェーンに至るまで、漢服は成都で趣味の域を超え、一定規模の都市文化現象、新たな消費を支える力となっている。(記者/餘里、呉暁)

13日、成都博物館「金の糸-北アフリカから東アジアへ 黃金が織りなす裝いの美」展に展示された大紅色綢繍過肩麒麟鸞鳳文女袍(だいこうしょくちょうしゅうかけんきりんらんほうもんじょほう)。(成都=新華社記者/胥氷潔)

13日、成都博物館「金の糸-北アフリカから東アジアへ 黃金が織りなす裝いの美」展に展示された盤金彩繍団竜補(ばんきんさいしゅうだんりゅうほ)。(成都=新華社記者/胥氷潔)

13日、成都博物館「金の糸-北アフリカから東アジアへ 黃金が織りなす裝いの美」展に展示された蘆雁荷花文綿被(ろがんかかもんめんひ)の刺しゅう。(成都=新華社記者/胥氷潔)

13日、成都博物館「金の糸-北アフリカから東アジアへ 黃金が織りなす裝いの美」展に展示された盤金繍豹方補(ばんきんしゅうほうほうほ)。(成都=新華社記者/胥氷潔)

13日、成都博物館「金の糸-北アフリカから東アジアへ 黃金が織りなす裝いの美」展に展示された黃色正竜文緙糸片(おうしょくせいりゅうもんこくしへん)。(成都=新華社記者/胥氷潔)

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