
3日、西塘古鎮で漢服姿で寫真を撮る米國人観光客のバレリーさん。(杭州=新華社配信)
【新華社杭州12月15日】中國浙江省嘉興市の古い町、西塘古鎮では2013年に第1回漢服(漢民族の伝統衣裝)文化ウイークが開かれて以來、「穿漢服、遊西塘(漢服を着て西塘を訪れること)」が地元の文化観光の新たな代名詞となっている。古鎮の中の小さな橋や水路、屋根付きの回廊、古い路地など自然の景観と展示された漢服が「天然の舞&」となり、観光客の鑑賞體験を大きく向上させた。
古鎮內の旅行撮影店では、米國ニューヨークから來たバレリーさんが店主の選んだ漢服に着替え、撮影體験に臨んでいた。バレリーさんはカメラマンの指導を受けながら、庭園の回廊で明代の女性の立ち居振る舞いを練習し、ポーズを決めた。

西塘漢服文化ウイーク2025に參加する外國人観光客。(11月2日撮影、杭州=新華社配信)
バレリーさんは、目で「見る」だけでなく體で「體験」「學習」したことで、中國文化をよりリアルに感じることができたと話した。
景勝地管理などを手がける地元企業の浙江西塘旅游(観光)文化発展の徐麗群(じょ・れいぐん)さんによると、西塘古鎮は十數年前から漢服を擔い手に、演劇や旅行撮影、定期市などを融合したさまざまなイベントを展開してきた。中でも継続的に開催されている「西塘漢服文化ウイーク」や「西塘花鑑賞シーズン・漢服十二花神」などのイベントは有名で、世界中から100萬人以上の中國文化愛好家が訪れるという。

西塘漢服文化ウイーク2025を楽しむ漢服愛好家。(11月2日撮影、杭州=新華社配信)
古鎮は、外國人観光客の受け入れ環境の整備に努めている。中國語に加えて英語、日本語、韓國語など多言語に対応するガイドや國際的な決済サービスを導入し、円滑な文化體験を提供している。効果は數字にも表れており、外國人観光客數は2023年の3千人余りから、25年1~9月には約9萬人に増加した。
バレリーさんは「今回の経験は中國旅行への期待を完全に変えた。中國文化は歴史書の中の概念から、理解し、楽しみ、持ち帰ることのできる生活様式に変わった」と語った。(記者/段菁菁、劉梓漪)

3日、西塘古鎮の漢服館でメークやポーズを體験する米國人観光客のバレリーさん。(杭州=新華社配信)

西塘漢服文化ウイーク2025でパレードに參加する外國人の漢服愛好家。(11月2日撮影、杭州=新華社配信)

3日、西塘古鎮で漢服を着て無形文化遺産、盤扣(パンコウ、チャイナボタン)作りを體験する米國人観光客のバレリーさん。(杭州=新華社配信)