英ロールス・ロイスのMRO合弁會社、北京で稼働開始

英ロールス・ロイスのMRO合弁會社、北京で稼働開始

新華社 | 2025-12-15 16:06:45

北京航空発動機維修の開業式の様子。(12月10日撮影、北京=新華社記者/陳旭)

 【新華社北京12月15日】中國北京市の首都空港臨空経済実証區天竺総合保稅區でこのほど、英航空機エンジン大手ロールス・ロイスと中國航空大手の中國國際航空が折半出資で設立した合弁會社、北京航空発動機維修(BAESL)が正式に開業し、稼働を開始した。

 BAESLはロールス・ロイスにとって世界4社目、中國本土では初となる航空機エンジンメンテナンス・修理・オーバーホール(MRO)の合弁會社で、北京のMRO施設の運営主體である。ロールス・ロイスのトレントエンジンシリーズは世界のワイドボディ機に幅広く導入されており、うち中國への納入數は世界の約20%を佔める。BAESLの設立はMRO産業チェーンの充実化に向けた重要な一歩となっている。

 BAESLによると、同社は2026年から「トレント700」「トレントXWB-84」「トレント1000」などの航空機エンジンのオーバーホール業務を開始する計畫で、生産能力を着実に拡大し、世界のMRO産業チェーンに積極的に溶け込むとしている。34年には、年間250基のエンジンのオーバーホールを実現し、800~1千人分の高度技術職の雇用創出を見込む。

 開業式では、中國民用航空華北地區管理局がBAESLにメンテナンス・修理許可証(CCAR-145)を発給した。

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