ヘトゥアラ城の汗宮大衙門。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
【新華社撫順11月30日】中國遼寧省撫順市新賓満族自治県永陵鎮の小高い丘の上に、清王朝発祥の地として知られるヘトゥアラ(赫図阿拉)城がある。「ヘトゥアラ」は満語(満州語)で「平らな丘」を指し、歴史上は「興京」と呼ばれた。清の太祖ヌルハチ、第2代皇帝ホンタイジ、初期の有力皇族ドルゴンなどがこの地で生まれた。
ヘトゥアラ城に立つヌルハチ像。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城は明の萬暦31(1603)年、ヌルハチが內城の築城を開始し、2年後には外城も築かれた。內城の面積は25萬平方メートル、外城の面積は約156萬平方メートルに及び、ヌルハチは萬暦44年(1616年)の元日にこの地で清王朝の前身となる「後金(こうきん)」を建國した。中國史上最後の山城式都城、保存狀態が最も良い女真族の山城であり、清朝初期の歴史や蕓術などを研究する上で重要な意義を持つ。
ヘトゥアラ城の汗王寢宮。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
城の中央部は窪地になっており、城內唯一の飲用井戸「罕王井(かんおうせい)」がある。1603年に創建された內城の汗宮大衙門は「重檐攢尖(ちょうえんさんせん=二重屋根の寶形造)」式建築で八角形の外観をしており、ヌルハチが「汗(ハン)」の位に就いて國政を執り、軍務を議論し、使節と接見した。
ヘトゥアラ城は2006年5月、明代の遺跡として全國重點文物保護単位(國寶・重要文化財)に指定され、19年にはヘトゥアラ村が全國郷村観光重點村に選定された。(記者/藍建中)
ヘトゥアラ城內で唯一の飲用井戸「罕王井」。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城大成殿內の孔子像。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城內で披露された満族の舞踴。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城で披露された満族の狩猟パフォーマンス。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城正白旗衙門の內部建築。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城內の正藍旗衙門遺跡。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城で披露された満族の祭祀(さいし)舞踴。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城の正白旗衙門。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城の正白旗衙門前に立つノニレの古木。ホンタイジが出征のたびに祈りを捧げたといわれる。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城正白旗衙門の內部。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城の入り口。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城內のヌルハチ生誕地入り口。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城汗宮大衙門の後ろに立つシャーマン神殿。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城內のヌルハチ生誕地に立つ索羅桿。満族が伝統的祭祀(さいし)で天を祭る際に用いる。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城汗王寢宮の內部。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城內のヌルハチ生誕地入り口。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城汗宮大衙門の中庭。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城の孔廟櫺星門(れいせいもん)。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城の案內図。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城の文廟。正面は孔子を祭る大成殿。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)
ヘトゥアラ城內のヌルハチ生誕地。(7月4日撮影、撫順=新華社記者/藍建中)