13日、黃河デルタ國家級自然保護區を飛ぶ渡り鳥。(済南=新華社記者/朱崢)
【新華社済南11月25日】中國山東省菏沢市東明県の黃河河川敷にこのほど、ガンなどの渡り鳥2萬羽余りが飛來した。県內の河道は76キロ、砂州は1萬ヘクタール超に及ぶ。近年は緑化事業を継続的に推進し、総延長60キロ余り、総面積500ヘクタール余りの生態緑地帯が完成。河流を穏やかに保ち、渡り鳥にすみかを提供している。
下流に位置する同省東営市墾利區の黃河デルタ國家級自然保護區では、サギが群れを成して舞っている。保護區管理委員會生態モニタリングセンターの趙亜傑(ちょう・あけつ)副主任は、地元ではイネ科植物ヒガタアシの除去、ホソバハママツナの回復、生態係維持のための補水など體系的な対策により、淡水濕地の面積が2萬ヘクタール以上で安定していると説明した。
13日、黃河デルタ國家級自然保護區の濕地で羽を休めるサギ。(済南=新華社記者/朱崢)
中國水利部黃河水利委員會に所屬する山東黃河河務局の擔當者は、2008年から同委員會が黃河デルタ濕地への人工的な補水を計畫的に実施しており、黃河口自然保護區への補水量が累計16億5200萬立方メートルに上っていると紹介した。保護區は良好な環境により、毎年100萬羽近くの鳥の越冬地または定住地となり、人と自然の調和と共生を象徴している。(記者/高天)

山東省菏沢市東明県の黃河河川敷を飛ぶヒシクイ。(済南=新華社配信)

山東省菏沢市東明県の黃河河川敷を飛ぶガン。(済南=新華社配信)
13日、黃河デルタ國家級自然保護區を飛ぶシュバシコウ。(済南=新華社記者/朱崢)