
ドイツ・デュイスブルクから西安國際港駅に到着した「中歐班列」。(2023年7月10日撮影、西安=新華社記者/張博文)
【新華社西安11月21日】中國と歐州を結ぶ國際定期貨物列車「中歐班列」は、2011年の開業以來の運行本數が12萬本に迫り、現在は歐州26カ國の232都市、アジア11カ國の100數都市に通じている。陝西省西安市で18日に開催された第2回中歐班列國際協力フォーラムで明らかになった。
現在、東、中央、西の3ルートが運行され、カスピ海、黒海などを越える南ルートの開拓が進み、中國西部地域と東南アジアを結ぶ物流ルート「西部陸海新ルート」や、中國を橫斷する基幹水路「長江黃金水道」とシームレスにつながり、「多拠點、多路線、多方向」な立體的ネットワークを構築しつつある。
フォーラムでは、「一帯一路」建設推進活動指導グループ弁公室と國有鉄道會社の中國國家鉄路集団が「中歐班列発展報告書(2025)」を発表した。報告書は、ベラルーシ、ドイツ、カザフスタン、モンゴル、ポーランド、ロシアなどの國が中歐班列の運営に深く関わり、カザフスタンのアルマトイ、ロシアのモスクワ、ベラルーシのミンスクなどは中歐班列の重要な拠點都市になっているとした。
中歐班列の輸送貨物は現在、53部門の5萬品目以上に拡大し、付加価値の高い自動車・同部品、機械設備、電子機器などは、中國が中歐班列で輸出する主要商品となっている。
歐州から中國への輸送貨物は、機械・電気機器、貴金屬、醫療機器、食品、酒類などに広がり、中歐班列を通じて中國市場に流通する歐州の特色ある製品はますます増えている。中歐班列の24年末時點の貨物輸送額は4264億ドル(1ドル=約157円)に達した。
ユーラシア大陸を往來する中歐班列は、貨物輸送だけでなく、発展のチャンスを撒いている。カザフスタン、ウズベキスタンなどの內陸國は中歐班列を利用して海へとつながり、中國の重慶、陝西省西安、河南省鄭州、湖北省武漢などの輸出志向型企業などの生産額はいずれも大幅に増加した。中歐班列の24年の貨物輸送額は13年の約34倍に拡大し、中歐貿易額に佔める割合も0・4%から8・5%に上昇した。