天津市の天津國際クルーズ船母港から入國する観光客。(7月15日撮影、天津=新華社記者/孫凡越)
【新華社天津10月28日】中國天津市でこのほど、同市の南開大學と韓國の崔鍾賢(チェ・ジョンヒョン)學術院が共催する國際學術フォーラム「天津フォーラム2025」が開かれ、南開大學の研究チームがビザ免除措置による渡航手続きの簡素化が短距離旅行ブームを生み出したと報告した。金曜日の退勤後に出発し、週末に中國を旅行することが日本と韓國の若者の間で新たな選択肢となりつつあり、「週末弾丸旅行圏」が中日韓の人的・文化交流を一層加速、活発化させる促進剤となっているという。
フォーラムで発表された「中國とアジア主要國・地域の&&境観光発展と協力に関する研究報告」は、アジア諸國が中國人観光客の主要な目的地であり、中國を訪れる観光客の重要な送り出し地域でもあると指摘。中日韓の&&境観光はここ數年、急速な回復と成長を遂げているとした。
天津市の繁華街、金街で披露された現代劇「日の出」の一場面。(10月1日撮影、天津=新華社記者/孫凡越)
國連世界観光機関(UNWTO)の報告書のデータによると、今年第1~3四半期(1~9月)に中日韓3カ國間を相互訪問した観光客は約2500萬人で、アジア地域全體の観光往來の4割を佔めた。ビザ免除による旅行・交流ブームが3カ國関係発展の新たな成長分野を生み出し、「週末中國旅行」が日本や韓國の交流サイト(SNS)でトレンドワードになっている。
報告書はまた、日本の観光庁のデータを引用して、今年8月の訪日外國人観光客は延べ342萬8千人、うち中國本土からの観光客が最多だったと指摘。1~8月の累計では、インバウンド客が2838萬3600人、中國からは671萬人を超えたという。
天津國際クルーズ船母港で入國手続きをする観光客。(7月15日撮影、天津=新華社記者/孫凡越)
南開大學が主導して創設した研究機関、現代観光業発展省部共建協同イノベーションセンターの石培華(せき・ばいか)主任は「中日韓の3國は地理的に近く、人文的にも共通性が高い。豊かな歴史・文化遺産と獨自の自然景観を有しており、人的・文化交流や観光分野での協力において、しっかりとした基盤と將來性がある」と述べた。(記者/張建新、栗雅婷、馬博文)
19日、「天津フォーラム2025」の開幕式に參加した來賓ら。(天津=新華社記者/李然)