日本人陶蕓家の景徳鎮の旅 土と火で「神秘」を追求

日本人陶蕓家の景徳鎮の旅 土と火で「神秘」を追求

新華社 | 2024-12-16 14:25:58

   景徳鎮の陶渓川國際工房で陶磁器作品を製作する小路光男さん。(10月16日撮影、景徳鎮=新華社配信/譚茜予)

   【新華社南昌12月16日】日本の著名な陶蕓家、小路光男さん(78)はこのほど、「磁器の都」として知られる中國江西省景徳鎮市に作品製作のため招待された。作品は同市で2025年に開催される日本人蕓術家作品展に出品される。

   かつてオーストラリアのシドニー大學で講師を務めていた小路さんには、陶蕓界に數多くの教え子がいる。陶蕓の國際的な交流は、小路さんにとってアイデアをぶつけ合ったり、インスピレーションを引き出したりするための重要な方法であるので、中國の陶磁器にも非常に強い関心を抱いており、「陶磁器の歴史の中で景徳鎮という伝統ある場所に觸れてきたが、実際に訪れて初めて、この都市の現狀を真に理解することができた」とした上で、「中國の陶磁器の美學は完全性や対稱性を重んじる印象を持っていたが、現在はさまざまな様式の陶磁器作品がここで花開いている」と語った。

   小路さんがこれまでに創作してきた作品には、鑑賞価値の非常に高い蕓術品だけでなく、優れた実用品もある。世界的に有名なレストランのディナープレートを手がけ、器の美しさと料理の飾り付けを蕓術的に融合させたほか、中國人の玉(ぎょく)の表現方法で水のさまざまな姿を表そうと數多くの作品を製作した。

   陶磁器で名高い景徳鎮には、陶磁器を愛する人點が世界中から集まる。彼らは自國の技術や自身のアイデアを攜えて交流し、創作において意見をぶつけ合うことで、新たな文化の融合を実現する。小路さんは、陶蕓の製作形式や方法が民族によって異なることも、陶磁器作品がさまざまな姿を示す重要な理由だとの認識を示した。

   小路さんは、「私はもう年だが、將來また景徳鎮を訪れるのを楽しみにしている」と表明。受け継がれ発展してきた陶磁器文化に知識欲と好奇心を絶えずかき立てられ、土と火による「神秘」の旅は終わらないと述べた。(記者/陳毓珊)pagebreak

   小路光男さんが製作した陶磁器作品。(11月22日撮影、景徳鎮=新華社配信)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。