16日、「永遠の敦煌-常書鴻生誕120周年記念展」の會場で、自身の作品と寫真に収まる常嘉煌氏。(東京=新華社記者/楊光)
【新華社東京9月19日】中國の畫家で「敦煌の守護神」と呼ばれる常書鴻(じょう・しょこう)の生誕120周年を記念した「永遠の敦煌-常書鴻生誕120周年記念展」が16日、東京で開幕した。日本の一般社団法人絲綢之路(しちゅうのみち)蕓術協會が主催し、20日まで開かれる。
會場では、敦煌壁畫の模寫作品や敦煌の風格を持つオリジナル作品、油絵など、常書鴻や李承仙(り・しょうせん)夫人、息子の常嘉煌(じょう・かこう)氏による各時期の作品が展示されている。
現在同協會の會長を務める常嘉煌氏は、父の常書鴻が1957年に初めて日本を訪れた際、持參した敦煌壁畫と彩色塑像の模寫・模造作品で敦煌蕓術への日本人の関心を大いにかき立てたエピソードを紹介。今回の記念展では常書鴻の8回にわたる日本への旅についての展示もあり、35年にわたる美談は中日文化交流の生き生きとした証しになっていると述べた。
16日、取材に応じる創価學會の元副會長、三津木俊幸氏。(東京=新華社記者/楊光)
常書鴻は生前、創価學會の池田大作名譽會長と深い交流があり、92年には自身の絵畫作品「チョモランマ峰」を池田氏に寄贈し、中日友好を大切にしていることを蕓術によって表現した。
記念展開幕の16日には、創価學會の元副會長である三津木俊幸氏が會場を訪れた。敦煌を何度も訪れたことがあるという三津木氏は、83年に初めて訪れた際、多くの石窟を見學して感銘を覚え、常書鴻氏からは敦煌文化について紹介を受け大いに見識を広げたと振り返った。敦煌は日中両國の文化交流を深めたとし、関連分野の交流を続けるように努力すべきだと述べた。
常書鴻は敦煌研究院の前身である「國立敦煌蕓術研究所」の創設者であり、50年以上にわたって敦煌を守ったことから「敦煌の守護神」と呼ばれている。(記者/楊光)