中國製新エネ車、ブラジルで人気集める

中國製新エネ車、ブラジルで人気集める

新華社 | 2024-06-22 14:08:56

   【新華社ブラジリア6月22日】中南米では今年に入り、中國製新エネルギー車(NEV)の販売が好調で、ブラジルだけでも1~4月の販売&數が9倍に増えた。中國製品は海外市場で供給・販売ともに活発化している。 

   ブラジルの政府部門と業界団體のデータをまとめると、1~4月の中國からブラジルへの乗用車輸出額は7億6200萬ドル(1ドル=約158円)と過去最高を更新した。中國製電気自動車(EV)のブラジルでの売れ行きは目覚ましく、1~4月の販売&數は前年同期比9倍の4萬8千台と、ブラジルのEV輸入&數全體の36・2%を佔めたほか、中國ではEVがブラジル向け輸出品の第4位に入った。

   ブラジル電気自動車協會(ABVE)のリポートによると、23年は比亜迪(BYD)、奇瑞汽車、長城汽車が同國で最も売れたEVブランドとなった。23年のブラジル自動車市場では、中國製EVの市場シェアが顕著に上昇したことが話題を呼んだ。

ブラジル・アマゾナス州の州都マナウスにあるBYDの電池工場で働くスタッフ。(3月12日撮影、マナウス=新華社記者/王天聡)

   ブラジルの自動車産業界は、中國の新エネルギー産業の産業チェーン全體の質と規模は羨望の的であり、巨大な投資・協力のチャンスを秘めているとの見方を示す。長城汽車はサンパウロ州で獨自動車大手メルセデス・ベンツの工場を、BYDはバイーア州で米自動車大手フォード・モーターの工場を買収している。 

   ブラジルの有力経済紙「バロール・エコノミコ」の報道によると、BYDは約30億レアル(1レアル=約29円)を投じて舊フォード工場を改造し、25年から年産30萬台のハイブリッド車(HEV)とEVの工場にすると発表した。長城汽車が買収した工場は年産10萬台を見込む。 

   新エネ車を輸入することで、ブラジル國民はより低価格でより質の高い先進的なEVを利用できるようになり、同國のグリーン(環境配慮型)化も推進される。新エネ分野への投資はブラジルの産業発展と技術進歩を推し進め、大量の雇用を創出する。同國のアルキミン副大統領は北京市で先ごろ開かれた中國・ブラジルビジネスセミナーに參加した際、「中國はブラジルにとって最大の貿易パートナーであり、重要な投資家でもある」とし、HEV、EV、再生可能エネルギー、航空工業、インフラなどの分野における両國の戦略的協力に大きな潛在力があるとの考えを示した。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。