広東省の海洋総生産、２２年は１兆８千億元

   広東省沖にある海上石油生産プラットフォーム「恩平１５－１」。（５月３１日、小型無人機から、深圳＝新華社記者／毛思倩）

   【新華社広州６月８日】中國広東省自然庁が６日に発表した「広東海洋経済発展報告２０２３」によると、同省の２２年の海洋総生産は前年比５・４％増の１兆８千億元（１元＝約２０円）で、同省の域內総生産（ＧＤＰ）の１４・０％、全國海洋総生産の１９・０％を佔めた。

　 海洋エンジニアリング設備、海洋醫薬品・バイオ製品、海洋電力など海洋新興産業の増加値（付加価値額）は１８・５％増の２１０億８千萬元だった。うち、洋上風力発電の新規設備容量は１４０萬キロワットで、累計設備容量は約７９１萬キロワットと全國設備容量の２６・０％を佔めた。

　 ２２年に利用を認めた海域は３０３區畫で、総面積は２２・９％増の１０９・４平方キロ。海産物の生産量は４５９萬トンに上り、國家級海洋牧場モデルエリアの數も１５カ所に増え、「粵海糧倉（広東省の海の穀倉地帯）」建設は著実に進んだ。南海東部油田は石油・ガス年間生産量が初めて２千萬トン（石油換算）を超えた。海洋原油の生産量は８・０％増、洋上風力発電の発電量は４倍超となった。　

　 海洋科學技術では、中國が獨自に設計、建造した初の１萬メートル級の深海用ボーリング船が広州市南沙區で主船體の接合を終えたほか、深海科學調查専用ふ頭と海洋サンプル・岩石コア貯蔵庫も供用を開始した。

　 広東省の海洋経済は、質の高い発展が急成長期に迎えるとともに、豊かな自然環境整備に向けた「緑美広東」生態建設も加速し、生態安全障壁がより強固になった。沿海都市ではすでに國際的な重要濕地４カ所、國の重要濕地２カ所、國家濕地公園１３カ所が整備され、２０～２２年のマングローブ林造林面積は１２１９ヘクタール、修復面積は３２２ヘクタールに上った。